| 普段何気なく使っているクレジットシステムには、酒屋や米屋などの通い帳(大福帳)から現在のプラスチックのクレジットカードに到るまで、様々な歴史があったようです。そこで今回はちょっとした話のネタに使えるクレジットカード歴史の雑学についてご紹介します。
Q:カードがプラスチックになったのはいつから?
A:現在、私たちが使っている汎用型(いろいろな店や施設で利用できる)クレジットカードは、1950年、アメリカでダイナースカードが発行されたのが最初です。でも、そのときからプラスチックカードだったわけではありません。最初は紙製でした。それが1960年に日本に導入されて、61年に世界初のプラスチックカード、「日本ダイナースクラブカード」が発行されます。プラスチック製のカードは、実は日本で生まれたのです。ただし、このカードにはまだ磁気ストライプはありません。カードに磁気ストライプが付き、CD機でのキャッシングが可能になったのは、1972年以降です。
Q:どうして銀行本体のカード発行が遅れたか?
A:このところ、大手の都市銀行や地方銀行が、キャッシュカード、カードローンのカードとの一体型のクレジットカードを発行する動きが目立ちます。でも、どうして最近まで、銀行本体ではカードを発行して来なかったのでしょうか?それは、「銀行法」によってクレジットカードの発行を規制されていたからです。そのため各銀行は、子会社としてJCBや住友クレジットサービス(現三井住友カード)、ユーシーカード、ディーシーカードなどのいわゆる「銀行系カード会社」を設立し、クレジットカード事業を行ってきました。カード業務が銀行の関連業務として認められたのは、1982年に銀行法が改正されてからです。
Q:クレジットカードが出来る前にもカード的なものがあったの?
A:クレジットシステムは、「本人(あるいは配偶者、親権者)の信用」をもとに商品を後払いで販売したり、商品購入のための資金を融資するもので、昔からありました。商品を担保にお金を貸すのは「質屋」がそうですし、酒屋や米屋、クリーニング店などが扱っている「通い帳(大福帳)」によるまとめ払いも、クレジットの一種といえます。
比較的新しいシステム(カード的なもの)としては、「チケット」や「クーポン券」があります。昭和24(1949)年、京都専門店会がチケットによる割賦(分割)販売を開始し、26年には日本信用販売(のちの日本信販)が、クーポンを使用した月賦販売を始めました。これらは、現在のクレジットカードにかなり近いシステムです。
Q:入会条件が一番厳しいカードは?
A:クレジットカードの入会基準は、「満18歳以上で、継続的に安定した収入が見込まれる職業に従事していること」が基本です。そのうえで、カード各社はそれぞれ独自の基準を設けていますし、とくにゴールドカード、プラチナカードといった「プレミアムカード」は、入会条件を厳しくしています(これまでの利用頻度や金額の高い会員に対して、多くのサービスを付与したゴールドカードを発行する、というところもありますが)。
さて、入会条件が厳しかったカードといえば、ダイナースカードです。かつて、日本ダイナースクラブでは、「満33歳以上、既婚、持ち家、上場企業の役職者もしくはそれに準ずる者」という入会基準を設けていました(「既婚」という条件は、その後外されましたが)。もちろん、今では、そのような基準を定めているところはなくなりました
Q:カードの博物館みたいなところはあるの?
A:UFJニコスでは、2006年6月20日、本社(東京都千代田区外神田の秋葉原UDX16階)に、「UFJニコスカードギャラリー」をオープンしました。入場は無料で、平日の9時半から5時半まで見学できます。「クーポン券からクレジットカードへ、そしてさまざまな提携カードの発行、国際カード化への歩み」などの歴史年表が展示してあり、日本のカードの歴史がよくわかります。同社が発行してきた約1,000種類のクレジットカード(実物)も見られますし、非接触ICカード決済サービス「Smartplus」の体験もできますよ。(問い合わせ先:03-5296-1139)
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