|
クレジットカードの会員特典のなかで、一般の会員にとって一番関心の高いのは「ポイントサービス」だと思います。そこで、2回にわたってポイントについて考えていくことにしましょう。今回は「ポイントシステムの変遷と新動向」、次回はポイントサービスについてのユーザーからの質問にお答えします。
ポイントシステムの変遷と新動向
利用状況に応じてポイントがたまるサービスは、言うまでもなく企業の「利用促進策」の1つです。還元内容は、昔は商品との交換(景品プレゼント)が一般的でしたが、生活が豊かになり、人々の価値観も多様化してくると、「モノを貰うより現金やサービスのほうがいい」という人が多くなり、キャッシュバックや割引、優遇金利などが登場しました。
石油元売り会社がカード事業に参入すると、「ガソリンや灯油の割引」で会員を集めるようになり、航空会社がクレジットカードを発行するようになると、「マイレージブーム」が起こります。
このような流れの中で、消費者のポイントに対する意識は高まり、よりメリットのあるポイントサービスが求められるようになります。そこで、他社あるいは他業態との「ポイント移行サービス」(マイルや電子マネーへの移行など)、提携先のどこで利用してもポイントがたまり、還元が受けられるという「ポイントの共有化」(TSYTAYAのTカードや、三井住友カードがマーケットフェイスと組んで大阪で開始したマッチポイントカードなど)も始まりました。
ポイントの有効期限も延長され、「交換期限無制限」で、長くためればかなり高額の商品・サービスとも交換できるようにしたところもあります(クレディセゾンは豪華客船での世界一周旅行を用意、アメリカンエキスプレスは高級外車なども景品メニューに入れています)。
また、前年度の利用状況により、ポイント付与率が変わってくる方式を採用しているところもあります(ステージ制)。伊勢丹(百貨店)の「アイカード」は、年会費を有料化した当初からこの方式にしましたが、近年、銀行系のカード会社も導入しています。たとえば、JCBのメンバーシップ・サービス「JCB STAR MEMBERS」、三井住友カードをはじめとするVJA(ビザ・ジャパン協会)加盟カード各社の「グレード・ワン」などです。
さらに、キャンペーン期間中は「ポイント2倍付与」とか、半年とか1年間毎月何らかの利用があると「ボーナスポイントをプレゼント」というカード会社も多いですね。
ちなみに、2006年にカード各社が新しく始めた会員サービスのなかで、ポイント関連で目立ったものをあげておきます。
ジェーシービー(JCB)
会員向けポイントサービス「OkiDokiポイントプログラム」のポイントを即時に提携企業先の商品に交換できる「ポイント即時交換サービス」を開発。
阪急百貨店と提携し、7月21日にうめだ本店、有楽町阪急において同百貨店商品券への即時交換を開始。
三井住友カード
グルメ情報サイト運営のマーケットフェイス(ソフトバンクグループ)と提携し、オープンポイントサービス「マッチポイント」を推進。マッチポイントは異業種でも共通のポイントがたまり、たまったポイントは提携各社へのポイント移行、提携銀行口座への振込による換金が可能なオープン型のポイントサービス。
セントラルファイナンス
7月1日、ポイントプログラム「ワンダフルプレゼント21」をリニューアル。
ポイントの有効期間を1年から最長3年に延長、年間のカードショッピング利用金額に応じて翌年のポイント換算率が30〜50%アップするステージ制を導入。
ポケットカード
9月1日、「ポケット・ポイント・プログラム」を拡充。NTTドコモ、ヤフー、ジー・プラン各社のポイントプログラムへの移行サービスを開始。さらに、イーバンク銀行、ジャパンネット銀行と提携し、たまったポイントを両行の指定口座やカード利用代金引落口座へキャッシュバックするサービスをスタート。
|